すべてが最高 以東岳--2022年10月2日-- ― 2022-10-03 20時54分
5:34 泡滝ダム出発
6:51 つり橋(2つ目)
8:02ー 8:25 タキタロウ山荘
11:18-12:26 以東岳避難小屋
12:43 以東岳山頂
13:38 オツボ峰
15:09 タキタロウ山荘
17:33 泡滝ダム到着
今週末は好天確定。久しぶりに日暮沢から登ろうかと考えていたが、土曜の
早朝出発は厳しい。泊り組が多いと、日曜早朝でも駐車場に苦労しそうだ。
それなら前日車中泊で、以前から行きたかった以東岳にしよう。
問題は、日帰りには厳しい長距離に耐えられるかなんですが・・・
土曜日は17時30分ごろに自宅を出発、道の駅大江近くのテルメ柏陵の温泉に
立ち寄り、道の駅月山へ。すっかり真っ暗な中、22時頃に到着したら早速お休み。
枕を忘れて、意外によく眠れなくて、うとうとしているうちに起床。
4時20分頃に出発し、暗い中、道を間違わないか不安を抱えつつ無事に
泡滝ダムには5時10分頃に到着。
予想通り、駐車場は8割がた埋まっていた。昨日からの泊り組が多そうです。
すぐに準備して出発。
少し前に2人組が出発し、自分が出発するときに2人組が準備中。
日帰り組はこんな程度だったかも。
まずは大鳥池までの行程。これがなかなか長いんですね。
ここが崩落して、修理されたつり橋。ありがとうございます。
途中看板があり、どこまで到達したか、目安になります。
水場も豊富。自分が確認しただけでも4か所。
この辺りで水筒とペットボトルに給水していきました。
だいたい目標の8時頃にタキタロウ山荘に到着。ここまでは順調。
この時、泡滝ダム出発時に準備中だった、2人組も到着し、一緒に、朝食を済ます。
聞くと、やはり日帰りとのこと。直登コースからオツボコースの周回とのことで、
コースは同じでした。一緒に出発するも、どんどん離されます。
直登コースの入り口までは、湖畔を進みます。
大鳥池の湖畔からの景色。風もなく穏やかな天気で、青空が広がり最高の天気。
さて、直登コースに入ると、名前通りの急登の開始。
まったく手加減なしの登り一直線。
潔いくらいにどこまでも登りが続きますね。
樹林帯を抜けると、ようやく一息つける程度の緩さにホッとする。
しかし、ここまでの頑張りで、足はすっかり使い切ってしまっている。
振り返ると、これが大鳥池。確かに熊の毛皮のような形。
エネルギーも切れて、この辺りで景色を眺めながらおにぎり休憩。
いよいよ、小屋が見え始めて、俄然力が出る場面ですが、さすがに疲労が大きく、
カメの歩みで、何とか小屋に到着。
先行されていた、今朝の2人組ともここで合流。道中、まったく影にさえ追いつけ
ませんでした。話をすると、バックカントリーのツアーガイドもしているそうで、
さすがに違うなと納得。
小屋前はたくさんの登山者で賑わってました。ヤマップで見ると、このとき
ひときわ楽しそうな3人組は、やまんごーさんたちだったようです。
そのときに、ザックを持たせてもらったんですが、あまりの重さにビックリ。
こんなのとても背負えないなぁ。自分には、歩くのもダメそうだった。
やっぱり、すごい人がいるもんですね。
ここで、カップラーメンで休憩。いや~、これがうまい。
そして、大福、なし、シャインマスカットでゆっくりと過ごす。
水場はこの下にあると、丁寧に教えていただきました。
朝日といえば、銀玉水がうまいのですが、いやいや、ここの水も最高に冷えてて
うまい。ペットボトル半分くらいを一気に飲んで、あとは水筒と2本分給水して
戻ります。
水場から見上げた小屋。結構下ってますね。
さて、荷物をザックに詰め込んで、山頂へ向かいます。
もう12時どころか、12時30分近い。日帰り大丈夫か?と心配になる。
やっぱりまだ、足は戻ってないな。ゆっくり登ろう。
振り返って、小屋を眺める。それにしても最高のロケーションだ。
そして山頂へ。
向こうに見えるは大朝日岳。こっちから見ると、あんなに尖がって見えるんだ。
そしてこの縦走路。いつか行きたい。
いつまでも見ていたい景色に、ここまでの疲れも一瞬吹き飛ぶ。
水を汲みに行く前に、小屋前にいた、ソロ男性も山頂にいて、しばしお話。
狐穴小屋はもちろん、竜門小屋まで見えるとか。自分には竜門まではちょっと
わからなかった。
縦走路をアップで。
帰りの心配も頭をよぎりながらも、どんどん進みます。
少し雲も出てしまって、影が出てきました。
直登コースはほとんど稜線歩きはないんですが、こちらのコースはずっと
この景色を見ながらの歩きで、もう最高。しびれる。
紅葉もいい感じですね。
雲がなければ太陽の日差しでもっと赤がきれいに見えるはずなのがちょっとだけ
残念。
何度も小屋を振り返ります。
振り返ります。
ようやくオツボ峰まで到着。
だいぶペースを上げたね。15時までにタキタロウ山荘に戻れるかな。
やっぱりまた、振り返る。
こっちのコース、景色最高ですね。暑い時は大変そうですが。
今日は、歩くのに集中していて、花を見る余裕がなかったけど、この色にハッと
気が付くと、タカネマツムシソウがきれいに咲いてました。
やっぱり振り返る。小屋はもうあんなに遠くに。
そして最後は、三角峰。あれを越えれば、下りのみ。
直登コースでなければ、少しは優しいのかと思ったら、全然違った。
激下りが続き、疲れた足には厳しい。
足がつりそうになりながらも、何とかだましだまし下って、ようやくタキタロウ山荘が
見えた。15時は過ぎたけど、まあ、いい時間に到着できて安堵。
山荘前のベンチで、おにぎりとおやつで最後のエネルギー補給。
靴を脱いで足の状態をチェックして、最後の行程に向かいます。
山荘前から、最後に以東岳をパシャリ。
小屋も見えてますね。
あそこまで行ってきたのかと思うと、何とも言えず、感激だ。
さすがにこれから下山する人は誰もおらず。というか、山頂過ぎてからは誰も
見当たらず、スライドもせず。帰りももちろん一人旅。
さあ、あとはダムまで戻るだけ、ですが、ここまでの疲れで、足が動かず。
やっぱり日帰りは実力以上でした。
どうにかこうにか、気力を振り絞って、17時33分に車に到着。
12時間にギリギリ1分前。どうにか12時間を切れました。やった。
そして暗くなる前に戻れて一安心。放心状態で、座り込みたいところでしたが、
どんどん暗くなってくる前に急いで後片付けをして、出発。朝も帰りも暗い中の
林道走行で、周りの景色を見ることもできなかった。
帰りも長丁場なので、途中、道の駅にしかわに併設の水沢温泉へ。
19時30分受付終了20時終了で、何とか19時過ぎには到着し、温泉で疲れを
取り、気分もさっぱり。
さすがに遅くなったので、西川ICからは高速で帰宅。2時間ほどで順調に到着。
片付けを済ませて、ビールを飲みつつ、軽くうどんを食べて、あっという間に
長い一日は終了。
自分の実力以上の日帰り山行でしたが、どうにか無事にやり切れてよかった。
自分史上最長の23km、標高差1780m
日の長い時期に挑戦したかったけど、つり橋崩落などもあり、実行するには
今回がぎりぎりのタイミングだったかもしれない。天気にも恵まれ、紅葉もかなり
満喫できて、念願の以東岳を周回できて、これ以上ない結果に感動しかない。
大朝日も素晴らしいが、以東岳はさらに素晴らしいと実感した一日。
また行きたい。今度は泊りでゆっくりと。
満足感でいっぱいですが、一方で、体はボロボロで、階段の上り下りに悲鳴を
上げてます。ここ2日は、バンテリンとエアーサロンパスが手放せないよ。
最近のコメント