南本内岳から焼石岳(1)--2019年6月14日--2019-06-16 07時14分


 
 4:00         道の駅 こまち 出発
 5:20         登山口到着
 5:46         登山口出発
 9:03- 9:22   焼石沼
10:06-10:14   南本内岳分岐 
10:40-10:43   南本内岳山頂
11:48-11:53   姥石平
12:21-13:06   焼石岳山頂
13:34          南本内岳分岐
16:20          登山口


 週末は雨でも、金曜日までは天気が持つ予報。たまたま、金曜は休み予定
なので、久しぶりの焼石岳へ。未踏の和賀岳、神室山のキヌガサソウの群落
とで迷ったが、天空の花園とお目当て2つで、秋田県側の東成瀬からの焼石に
決定。中沼、つぶ沼コースがメジャーでしょうが、下山後の実家への移動も
考えると東成瀬のほうがラクチンということも理由の一つ。

 前泊の道の駅こまちへの移動が結構きつい。会社から帰って、準備をすませ、
0:30頃には到着。ゆっくり寝る予定が、トラック連中のエンジン音がうるさく、
熟睡できず。3時過ぎから目が覚めて、それならもう出発してしまえ、と4時には
十文字の道の駅へ向かう。途中、おにぎりなどを調達し、着替え、日焼け止め
などの準備を済ませる。 

 登山口へと続く林道入口にあるトイレで地図・ガイドマップを入手。
 なかなか立派で、わかりやすい。


焼石岳_地図001



焼石岳_地図002


 写真が多すぎで、道中編は後出しで。

 花の多さは圧倒的。やっぱりさすがです。
 平日のせいか。人も少なめで最高でした。おまけに天気も快晴で、こんな日は
なかなかないかも。

 定番のハクサンイチゲと焼石岳の一枚。


20190614焼石岳035


 何日かここにいたいと思わせる、本当に素晴らしい場所ですね。



南本内岳から焼石岳(2)--2019年6月14日--2019-06-16 16時59分


 3年前は土曜日だったせいか、満車で車があふれていたが、今日はタケノコとりの
軽トラが1台先着のみで、登山者は自分車が一番乗りのようだ。
 手前にもう一台軽トラを見たが、おそらくタケノコとりだろう。


20190614焼石岳001


 今までになく早出で、気合が入ってるぞ。
 長丁場なので、暗くなる前に戻ってこれなくなるという事情もある・・・

 マイヅルソウやズダヤクシュがいっぱい。
 最初から写真に夢中になっている場合じゃない。


20190614焼石岳002


 焼石沼までは、さほどの急登もなく、せっかく登ったと思えば、その分を
どんどん下ったり、なかなか高度は稼げません。


20190614焼石岳003


20190614焼石岳004


20190614焼石岳005


 気分のいい道が続きますが、なかなか長い。


20190614焼石岳006


20190614焼石岳007


 このコース、全部で3回、川を渡ります。
 1回目。


20190614焼石岳008


 そして2回目。
 ピンクリボンや、岩にペイントされてる↑(矢印)などを見落とさないように
注意していればわかります。

 ただし、意外と水量はあるので、ストックなどがあるほうが安全。
 石と石の間が広い場所もあり、足が長い人に有利。
 自分には不利なこと明白。ストックで何とかカバーします。


20190614焼石岳009


 湿地にはリュウキンカが目立ちます。


20190614焼石岳010

 最後の3回目の渡渉地点。
 帰りはここが一番の難所だった。


20190614焼石岳011

 シラネアオイはやや終盤。
 あちこちで見られます。

20190614焼石岳012

 水芭蕉もたくさん咲いています。


20190614焼石岳013


 ツバメオモト。好きなので、あちこちで引っ掛かります。


20190614焼石岳014


 オオバキスミレ。


20190614焼石岳015


 ありました。これはお目当ての一つ。
 大群落とはいきませんが、キヌガサソウに会えて目的達成です。
 しかもまだきれいな花でした。
 

20190614焼石岳0016

 サンカヨウ。

20190614焼石岳017

 これもひっかかってばかり・・・

20190614焼石岳018

 そして焼石沼に到着。
 左が焼石岳へのコース。

 道中、お目当ての件で寄り道してたので、ちょっとタイムオーバーでしょう。

 ひとまず、焼石沼手前で休憩します。
 このだだっ広い草原はのんびりしたくなります。
 もう少しすると、黄色いお花でいっぱいになるはず。今年は少し早かったみたい。


 左奥に見えている山が焼石岳。まだ結構遠い。
 正面は横岳なのかなぁ?


20190614焼石岳019


 そして、ここからが本番です。
 やや急登が続くので頑張りどころです。



南本内岳から焼石岳(3)--2019年6月14日--2019-06-16 17時01分


 焼石沼手前の草原からの登山道は、一部完全に水没しているので、迷わずここを突っ切るしかありません。その先からやや急登が始まります。

 つらい急登もたくさんの花に元気をもらいます。
 ハクサンチドリ。

20190614焼石岳020

 たくさんはなかったけど、オダマキ。


20190614焼石岳021


 登山道が雪の下に隠れている場所も、まだまだある。
 でも、周りをよく見ればルートはわかります。

 正面、中央部に焼石岳が見えます。だいぶ近くなりました。


20190614焼石岳022


 登りの途中で振り返れば、鳥海山。まだ雪が多いですね。
 午後にはガスって見えなくなってしまったが、この時間はくっきりと見えてました。


20190614焼石岳023


 ようやく、焼石岳と東焼石岳方面、南本内岳方面の分岐地点に到着。
 以前、不忘山でご一緒したことがある方から、南本内岳がすごいと聞いたことが
あるので、今回は南本内岳から東焼石岳方面に向かい、焼石岳を回ってここに
戻ってくる周回コースの予定。

 ここでようやく、自分以外の登山者を見かける。ここまでは誰にも会わない一人旅。


20190614焼石岳024


 南本内岳に向かうには、今歩いている雪堤からいったん降りて、向こうの
残雪側に移らないといけません。
 写真中央部の雪の切れ目部分がそれで、4-5m(くらい?)の高さがあり、
結構厄介です。ステップを切ってくれていたので、それを利用させてもらい
慎重に進みます。写真は南本内岳側の残雪に乗ってから振り返った状況。
中央に見えるのが焼石岳です。


20190614焼石岳025


 ここを越えれば、あとはイージー。もう1回、池の向こうに進む際に雪壁を
越えないといけませんが、そちらは簡単。

 南本内岳への道はチングルマの大草原でした。この光景もすごい。


20190614焼石岳026


 さらに進んでの風景もいい感じ。晴れの天気だからでしょうねぇ。
 ちょっと早いのか遅いのか、次期は今がベストではなかったかな?


20190614焼石岳027


 そして山頂到着。


20190614焼石岳028


 南本内岳には、お花畑コースがあり、そちらがお勧めなのかもしれませんが
時間も厳しくなってきたので今回は見送り。

 来た道を戻り、東焼石岳方面へ進みます。
 途中から、南本内岳を振り返ります。あの右側に少しとがった部分が山頂です。 


20190614焼石岳029


 こちらのコースも残雪を越えて進み、夏道が出てきだすと、ヒナザクラがお出迎え。
 またまた引っかかって進みません。


20190614焼石岳030


 さて、ここからが天空の花園の始まりですね。


南本内岳から焼石岳(4)--2019年6月14日--2019-06-16 20時35分


 ヒナザクラを眺めながら進むと、いよいよです。

20190614焼石岳031


 遠くから見ても白さが目立つ草原。さらに黄色や濃いピンクも。


20190614焼石岳032

 ムシトリスミレ。


20190614焼石岳033


 焼石岳のハクサンイチゲ。やっぱりすさまじい。


20190614焼石岳034


 東焼石岳への分岐あたりは、どっちを向いても素晴らしいですね。
 皆さん撮影で進みませんね。


20190614焼石岳036


 残念ですが、さらに向こうまで行く余力はなさそうです。
 次回に見送りです。


20190614焼石岳037




20190614焼石岳038


 よかった。ユキワリコザクラもまだ残ってました。


20190614焼石岳039



20190614焼石岳040


 やっぱりすごい。何にも言う必要はありませんね。


20190614焼石岳041


 ずっとのんびりしたい光景ですが・・・
 さて、時間も押しているので、焼石岳山頂へ行きましょう。
 お昼には山頂にいる予定でしたが、こんな花園では足が進みませんね。


20190614焼石岳042





南本内岳から焼石岳(5)--2019年6月14日--2019-06-16 21時05分


 急ぎたいんだけど、さっそくヒナザクラにつかまってます。


20190614焼石岳043


 あっ、イワウメだ。でも近くには行けない。


20190614焼石岳044


 それじゃあ、近くにないかと探しながら進むと、あった。
 月山でも、岩手山でも、秋田駒ケ岳でもいつも終盤の状態でした見たことが
なかったけど、これはまあまあいいタイミングかな。


20190614焼石岳045


 長かったけど、ようやく山頂到着。
 お湯を沸かしてカップラーメンで休憩です。


20190614焼石岳046


 下山後に、なぜかコーラが飲みたくなるのですが、最近は山頂で飲みたい、と
いうことで、凍らせたペットボトルと一緒に冷やして持参。うん、最高。


20190614焼石岳047


 予報通り、天気は下り坂のせいか、朝はなかったガスが次第に出てきました。
 やっぱり今日までしか持たないんでしょうね。

 さて、あとは帰るだけですが長丁場です。
 こちらにはミヤマダイコンソウがありますね。


20190614焼石岳048


 焼石神社方面への下りはなかなか大変。
 大きな岩がゴロゴロのコースをたどります。目印のペンキがあるので迷うことは
ありませんが、四肢を使って越えないといけない箇所も多数です。


20190614焼石岳049


20190614焼石岳050


 山頂方面では、プチキャベツみたいになっていたけど、この辺ではもう咲きだして
いるイワベンケイ。


20190614焼石岳051


 ようやく、周回を開始した分岐点に戻ってきました。
 焼石岳を振り返ります。あの岩場がやっぱり大変でしたね。


20190614焼石岳052

 再び、焼石沼へと下ります。
 ここは両脇にミヤマキンポウゲがびっしりです。
 さらにハクサンチドリやシラネアオイもあり、にぎやかです。


20190614焼石岳053


 最後は雪解け水が流れ込み、すっかり水没している登山道を突っ切ります。
 他に回避する道がないので、ここは躊躇せずに進むのみ。
 でも以外に水深は深くないので、さほど濡れません。


20190614焼石岳054


 今朝、焼石沼で休憩中に、タオルを落としたのに気が付いて、一度長命水
あたりまで戻って探していました。結局見つからずに諦めていましたが、別の
登山者の方が、拾って結んでいてくれたようです。
 この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。


20190614焼石岳055


 帰り道でもあれこれ引っ掛かります。
 ツバメオモト。今日はいっぱい見れてよかった。


20190614焼石岳056


 そして3つ目の目的はこれでした。
 朝も途中途中でタケノコハンターと化し、いくらかは収穫済でしたが、やっぱり
帰り道でもちょっと気になって採っちゃいました。
 結局この写真後も何か所かで採って、コンビニの袋いっぱいぐらいでしょうか。
 こんなことしているから時間はどんどんオーバーしてしまった。


20190614焼石岳057


 おかげで、軽くなるはずのリュックはさっぱり朝と変わらずで、くたびれました。
 ようやく駐車場に到着すると、自分車以外に3台ありました。

 帰りに焼石沼で、すずこやの森から来たという1名と会っただけで、他には誰も
見かけなかったし、人の気配も感じることはなかった。

 だいぶ時間も遅くなってきているのに、どこにいるんでしょう。
 薄暗くなってからは、このコースは一人では歩きたくないなぁ。
 グループならまだいいでしょうが。


 最後は、登山口から近い、ジュネス栗駒スキー場にある、やまゆり温泉で
汗を流して実家へ帰宅。早速タケノコの皮むき作業です。

 皮をむいて、食べれない部分を除くと、かなりな部分を捨てることになります。
重い思いをしても、食べれる分は少しだけなんですねぇ。かなりの量のごみを
背負って歩いていたわけです。


 そして翌朝には味噌汁で味わいました。地元ではタケノコといえば、生保内か
玉川ブランドが定番ですが、自分で採ったということもあり、なかなかおいしく
いただきました。夜には煮物で、初物のタケノコを満喫し、最高の連休でした。