大東岳(1365.8m)--2011年6月4日--2011-06-05 11時25分


  8:10 秋保ビジターセンター
 10:22 樋の沢小屋
 12:11 弥吉ころばし看板
 12:34 大東岳山頂
 13:07 下山開始
 14:43 立石沢
 15:21 登山口


 ここ2週くらいは週末が悪天でどこにも出かけられなかった。
 久々の快晴が期待されるので、どこにしようかと考えていたが、仙台南ICからも近くアクセスがよさそうに思えた大東岳に向かった。

 登山口には8時前に到着したが、駐車エリアはいっぱいのため、少し戻った、秋保ビジターセンターに駐車して出発した。
20110604秋保ビジターセンター

 登山口のコース案内図
20110604大東岳コース看板

 予定では、表コースを登り、裏コースを下る。登りには、鼻こすり、下りには弥吉ころばし、という難関が控えているらしい。

 コース案内を見て、表コースにゴー。(あれ???)
20110604大東岳裏コース看板

 先日まで雨だったせいか、多少足元が悪いところもあるが、途中はいろんな花が咲いていて足をとめながらのんびりと進みます。
 タニウツギ
20110604大東岳タニウツギ

 スミレの仲間でしょう
20110604大東岳_登山道わきの花1

 これもスミレかな?
20110604大東岳_登山道わきの花2

 
 雨滝というそうです。滝とは言いますが、ドーッと落ちるのではなく。なにか霧雨のような感じで上から降ってくる感じです。
20110604大東岳_雨滝1

 
20110604大東岳_雨滝2

 それにしてもこのコースは沢を何度もわたります。
 暑い中にも、時々吹いてくる風が水辺の涼しさを運んできて、なかなか心地いい。
 ウォータースライダーでもできそうな感じです。
20110604大東岳_ウォータースライダー

 ラショウモンカズラ
20110604大東岳_ラショウモンカズラ

 ホウチャクソウの集団
20110604大東岳_ホウチャクソウ

 気持ちの良い道を写真を取りながら進むこと約2時間で樋の沢小屋に到着。
 あれ?これは裏コースじゃないか?ここで初めて予定と逆走に気が付く。

 ということは、あれほど間違えないように気を付けていた、弥吉ころばしを登ることになるのか?かなり動揺。

 とりあえず、小屋に入って休憩し、地図を見直して、写真を見直して、出だしから間違っていたことに気が付き、我ながらあきれ返る。
20110604大東岳_樋の沢避難小屋

 そういえば道中ほとんど誰にも会わなかった。唯一すれ違った年配のご夫婦?に
若い人は元気だねぇ、てなことを言われて、???と思ったのだが・・・
 そういうことだったのか。

 こうなったらしようがない、弥吉ころばしを登ることに腹をくくった。

 山頂まで2.4km。今回の一番のがんばりどころでした。
 そんな中でも、登山道わきの花々たちが元気づけてくれました。

 ニリンソウが咲きまくってます。
20110604大東岳_ニリンソウロード
 チゴユリもたくさん。
20110604大東岳_チゴユリ
 マイヅルソウはまだつぼみ。
 登山道わきにはいっぱいありましたね。葉っぱだけでしたが。
20110604大東岳_マイヅルソウ

 途中、沢を渡ってからの道を誤り、戻っていると、同じく弥吉ころばしを登ってくる方がいました。コースを教えてもらって、無事復帰。このお方、さすがというかなんというか、サクサクと登って行かれ、まったくついていけません。こちらはまさに虫の息状態なのに、なんであんなに登れるのかと、感心しました。

 足がつる経験はなかったが、今回は初めて足がつるんじゃないか、という状況。
365歩のマーチみたいな登りを約1時間半、ようやく弥吉ころばしを登りきった。
かなりしんどかったな。もうヘロヘロ。
20110604大東岳_弥吉ころばし

 しかし、ここからの景色に大満足。
20110604大東岳_素晴らしい展望1

 遠くに見えるは蔵王だろうか?
20110604大東岳_素晴らしい展望2

 さて、山頂へと向かいます。途中でもいろんな花を見れました。
 ミネザクラ
20110604大東岳_ミネザクラ

 タムシバ
20110604大東岳_タムシバ

 ミツバオウレン
20110604大東岳_ミツバオウレン


 苦労の末にようやく山頂到着です。
20110604大東岳_山頂2

20110604大東岳_山頂

 山頂では、こんな花たちが待っててくれました。
 シラネアオイ。山では初めて見れた。感激。
20110604大東岳_シラネアオイ

 アズマシャクナゲ。少し早かったかな。もう少しするとたくさん咲くだろうか。
20110604大東岳_アズマシャクナゲ

 さて、山頂で昼食をとりながら休憩。
 ここも景色はいいが、先ほどの弥吉ころばし近くの場所のほうがよかったかな。
 
 表コースで5.3km。これからの下りも侮れません。
20110604大東岳_山頂コース案内1

 裏コースは8.6km。よく登ってこれたなぁと実感。
 全部で13.9kmか。初めてのロングコースだな。
20110604大東岳_山頂コース案内2

 下りはさすがに疲労がたまり、あまり写真を撮る余裕なし。
 さて、ここが例の鼻こすり。こっちも急だよ。
20110604大東岳_鼻こすり

20110604大東岳_鼻こすりのコース

 下りも結構きついな。途中、休めそうな場所もあまりないのが厳しい。
 だんだん足も上がらなくなって、躓きそうなので、ゆっくり慎重に下った。

 道中、同じようにいろんな花が見られました。
 ユキザサ
20110604大東岳_ユキザサ

 表コースは展望があまりなく、裏コースを登った後に下ると、結構がっかり感がありました。表コースから裏コースで周るのが定番なのは、その辺の事情もありそうに思いました。

 さて、約1時間半で登山口に到着。最後のほうはだいぶ足にきてました。
 あった。表コースの看板。
 朝は車が駐車していたため陰になり、見えなかったんだ。
20110604大東岳表コース看板


 最後は秋保ビジターセンター向かいにあるばんじ山荘\600-で温泉に入りました。
 このお湯が疲れた体にしみわたり、だいぶ回復できた。

 翌日の筋肉痛を覚悟していたのだが、それほどでもないのは温泉が効いたのかな。
 浴槽は大きくはないですが、よいお湯でした。
20110604大東岳_ばんじ山荘

新しい道具2011-06-06 21時58分


 登山するようになって約1年。少し道具を新調してみた。

 1)ザック
  昨年までは20ℓの小さいザック。
  雨具は持たず、晴天のみ登る、で通していたが、やはり何があるのかわからないのが自然。雨具を用意したら今度は、ザックに食料や飲料が十分入らない。

  ということで、30か40で迷ったが、大きいほうがいいか?ということで40ℓを購入。
  先月の明神ガ岳から使用してみたが、なかなかいい感じ。スポーツ店ではあまり選択肢がないので通販にしてみた。先日の大東岳でずっとしょっていたが、特にあたるところや痛くなるところもなく、長く使えそうかな。


 2)スパッツ
  知り合いに、使ったほうがいいよ、と教えられて購入。
  ズボンが全然汚れなくなった。当たり前といえばそうだが、この効果に感心。


 3)ステッキ
  右手にカメラを持ち、写真を撮りながら歩くことが多いので、はっきりいって邪魔と
思っていた。けれど通販で\1,000-と安いのがあったので試しに購入。登りではあまり役に立たないような気がする。大東岳でも登りはザックに固定して歩いた。でも木の枝などに引っかかってしまうこともあり、やっぱり邪魔?
 ただし、下りは重宝した。急な下りでの足場確保の補助になったり、特に役に立ったのは沢を渡るときかな。いつもは使わなくても、何かの時に使えるように、うまくザックに固定しておくのがよさそう。

 4)インナーソール(というのか?)
  靴の中にしくやつ。衝撃吸収もすると書いてあるが。以前は靴が合わないのか、くるぶしのあたりがどうも痛くなっていたが、これを使うようになって、全然痛いところがなくなった。


  あとは体力、技術を向上させて、いろいろなところに行ってみたい。

会津の山開き情報2011-06-09 22時50分


 先週だったか、ゼビオスポーツに行った際、いろいろパンフレットなどを入手。

 会津の山は毎週山開きが続きますなぁ。

 山開きともなれば大勢集まるのだろうか?
 あんまり大勢だとちょっと遠慮したいし。
 それにアイゼンも持ってないのでちと難しいか?


  ・・・・だが、バッジ 気になるなぁ。欲しいなぁ。

会津朝日岳山開き


 浅草岳は昨秋、蒲生岳(先週6/5が山開き)から眺めたなぁ。この夏~秋で行ってみたいねぇ。
浅草岳山開き





会津朝日岳(1624.2m)その1--2011年6月12日--2011-06-13 22時10分


 【登り】
  6:50頃  岩魚の里
  7:56   三吉ミチギ
  8:49   人見の松
  9:17   叶の高手
  9:56   熊ノ平避難小屋
 10:24   バイウチの高手
 10:56   山頂


 週末の天気予報が目まぐるしく変わり、土曜の午後にようやく晴れを確信した。
 山開きへの参加は初めてなので、いろいろと不安はあったが、これが欲しくて参加してきた。
20110612記念バッジ

 福島市から出発して6時30分に間に合うのはきついので、前日移動し、道の駅で車中泊とした。小学生の遠足前夜みたいな気分であまりよく眠れなかったが、朝はぱっちりと目が覚めた。それでも4時起床で1時間少々の移動となった。只見まで行ってもそばにコンビニ等はないので柳津に泊まったためである。

 直接岩魚の里に行ってもよいらしいが、勝手がわからないので、只見駅に駐車し、
6時発の専用バスに乗り込む。バスが会場に到着するとすでに車で到着した方々が
大勢いた。全部で何名くらいだろう?100名くらいか?多いのか少ないのかよくわからない。

 そして6時30分より神事が執り行われました。
20110612神事

 その後、注意事項など説明を受け、お神酒をいただき、登山バッジをもらったら、
 いよいよ登山開始。
20110612登山開始

20110612登山道入り口

 最初はなだらかな林の中を進みます。写真を撮りたいのと、後半の雪渓が気になるので、ゆっくりペースとなるよう、最後尾付近から進む。
20110612登山行列

 左手の沢に流れ込む沢筋には、まだまだ雪がたくさん。
20110612沢にはたくさんの雪

 登山道脇にはニリンソウが満開。
20110612ニリンソウ群生

 約1時間で三吉ミチギへ到着。ここが最後の水場。一杯頂戴し、小休止。
20110612三吉ミチギ

 ここから登山道は急さを増し、ジグザグに登っていく。
 だんだん人ごみも解消されてくる。
20110612三吉ミチギからの登山道

 
 人見の松に到着。ここからの見晴らしを眺めながら小休止。
20110612人見の松

20110612人見の松からの景色1

20110612人見の松からの景色2

 さらに、叶の高手まで登りが続く。あまり急がず、ゆっくり登る。
20110612叶の高手

 ここからは一度下りになります。
 途中、2本の大クロベなどを見ながら下ります。
20110612大クロベ1

20110612大クロベ2

20110612叶の高手からの登山道

 熊ノ平避難小屋の手前で、いよいよ雪渓のお目見えです。
20110612熊ノ平避難小屋手前の雪渓

 避難小屋は電気がなく、中に入るも真っ暗で中では休憩せず、小屋の外で小休止。
20110612熊ノ平避難小屋

 ここからまだ少し上るとバイウチの高手に到着。
 いよいよ山頂が近くなります。
20110612バイウチの高手

 そして最後の雪渓を登ります。先発隊の方々が足場を確保してくれているので
アイゼンなしでも問題なく登れました。
20110612山頂手前の雪渓

 雪渓を進む途中にある、岩場に草が生えたこの場所が結構難所でした。
 雪解けがどんどん流れ、草のために足元がふかふかして滑るし、ロープも濡れていて注意が必要でした。
20110612山頂手前の岩場

 係りの方が要所要所でサポートしてくれているので安心です。
20110612雪渓から見下ろす1

 雪渓を登り終えて見下ろすとガスが立ち込めて来てしまいました。
20110612雪渓から見下ろす2

 雪渓を登り切り、この岩場の上が山頂か?と思いましたが、山頂はここからさらに右手方面でした。細い尾根伝いを少し行くと山頂です。
20110612最後の岩場?

 山頂はそれほど広くなくて、結構渋滞していました。交互に写真などを取ってもらい、
長居せずに退却です。
20110612会津旭岳山頂

20110612方位盤


 山頂へ行く前に上った岩場付近で昼食とします。
 みなさん、思い思いにこの近辺で休憩されています。

 ここからの見晴らしも山頂からと変わりありません。

 南会津、桧枝岐方面はガスってしまい展望が得られなくて残念でした。
 でも新潟、群馬方面は絶景です。
20110612上からの眺め1

 おそらく、至仏山と思われます。
20110612至仏山か?


 下を見るとものすごい深く切れ込んでいるのがわかります。
 休憩しているところは絶壁の上です。
20110612深い谷

 新潟方面は駒ヶ岳、平ヶ岳などでしょうか。
20110612上からの眺め2

(つづく)
  

会津朝日岳(1624.2m)その2--2011年6月12日--2011-06-14 20時18分


【下り】
  11:49    下山開始
  12:17    熊ノ平避難小屋
  12:51    叶の高手
  13:47    三吉ミチギ
  14:47頃  岩魚の里

  昼食休憩は長めで1時間弱。
 桧枝岐、南会津方面がガスで展望がないので、何とか晴れないかとねばってみたがやはりダメ。あきらめて下山開始とした。それでも新潟方面の展望は素晴らしく、切れ落ちた崖からの眺めには息をのむものがあった。

 登りで苦労した雪渓の岩場(草場?)を注意して下ると、あとは雪渓の足跡を忠実にトレースして行けば問題なく下りられた。本当に先発隊や係りの方には頭が下がります。

 雪渓を抜ければあとは危険はないので、マイペースで下ります。
 途中から、叶の高手を振り返る。
20110612叶の高手方面を見返す

 登りはだいぶセーブしたので下りは楽かと思っていたのだが、結構疲労がたまっていたようで、なかなかペースは上がらない。無理せずゆっくりペースとした。

 途中からは、いわきから来られた方としばらく同行。いろいろ話などできて、いつもの単独行の時とは違った経験であった。下りは膝にこたえる。



 三吉ミチギまで来るとだいぶ下った実感がする。ここからは、登山道は沢沿いを通ることが多くなり、ところどころで沢を渡る。
 でも、どこもすべて目印があり安全に渡れる。
20110612沢を渡る

 長く感じた下りもようやく終わりが近くなりました。何とか5.4km下ってきました。
20110612登山道入り口の指標

 最後に、今朝渡った橋を渡れば、駐車場を抜けて、岩魚の里に到着です。
20110612最後の橋


 感動したのが、下山後のおもてなしです。
 麦茶に甘酒、漬物、ワラビ、蕗の煮つけにおはぎなど、ごちそうがいっぱいです。
 疲れた体に、本当にありがたく、どれもとってもおいしかったです。

 婦人会の方々かな?とてもご親切にしていただき、お言葉に甘えておかわりもいただきました。人がごった返しているだけのイメージがあったのですが、とてもとても、本当に素晴らしい山開きでした。

 そういえば、珍しい?ことに長野からお出での方もいましたよ。周りの方々からなんで長野から?なんて言われてました。でも、長野とは山の感じが違うのだとか。そういうものらしい。


 3時30分には只見駅行きのバスに乗り、4時ころに只見駅に到着。
 本日の登山工程がすべて終了です。

 バスでの送迎、記念バッジ、登山道の整備など安全面の配慮、下山後のおもてなしと本当に楽しい一日でした。関係者の方々のご苦労に感謝します。



 最後の締めは温泉。
 本日の温泉は只見駅で教えてもらった、只見温泉保養センターへ。

 汗だくの体もさっぱりし、疲れも取れて最高です。
 少しあとから同じく登山していた団体さんもやってきました。

20110612只見温泉保養センター

 ここからは坂下経由で磐越道~東北道で福島西経由で帰宅。
 高速千円の恩恵も来週までか。



(次は登山中に見たお花編へ)