網張スキー場から三ツ石山(1466m)--2014年10月5日--2014-10-06 20時17分


 7:46        第一リフト乗車
 8:20        第三リフト降車
 9:39        大松倉山
10:06-10:13  三ツ石山荘
10:46-11:50  三ツ石山
13:04        大松倉山
14:26        第三リフト乗車
15:03        第一リフト降車


 紅葉シーズン。天気のよい週末は逃したくないが、東北南部では日曜日は雨予想。
 ならば北部を目指そう。さてどこにしようか。

 足の具合にも不安があり、あまり負担もかけたくない。
 網張スキー場からリフトを使えば簡単に尾根近くまで上がれるということで、
気になっていた三ツ石山へ行くこととした。


 リフト3基を往復で購入すると、\1,350-と割引されるのと、温泉が \600- から \500- になる割引券がもらえる。


20141005_001


 今はまだ岩手山まで行ってこれる足の状態にはないので、今日はこっちへ。


20141005_002

 奥に見えるのは八幡平の山々。
 ここからしばらく樹林帯の中を下っていく。所々泥んこなのが残念。


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 大松倉山のちょっと手前あたりから、少しの間見晴らしの良い尾根を進む。


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 この尾根の先を右手に下れば三ツ石山荘。正面には秋田駒と乳頭山。
 あっちに行きたくなる光景です。


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 尾根から下るポイントにて。正面には三ツ石山と下には山荘が見えている。


20141005_006

 
 
 三ツ石山荘では登山者が休憩中。写真から見える面とは反対側には
デッキ部分もあり、よくできた小屋でした。トイレもあります。
 中で見学と少々休憩してから出発。


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 山荘前の湿原と三ツ石山を見上げる。
 すっかり紅葉は終わってしまっていた。


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 およそ30分の登りで山頂部に到着。安達太良山の山頂の乳首を小ぶりにした
感じの山頂。まずは登山者で賑わうあそこへ。ピークはあそこですね。


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 山頂標識は、ちょっと離れたこんな場所に。
 それほど高低差はないので、見える景色に大きな違いはない。


20141005_011



 快晴、という感じでもないが、曇りというわけでもなく、展望はなかなか良い。
 八幡平方面。源太ヶ岳、大深岳などがあるが、まだ登ったことがなく、どの山かは
自信がない。


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 右手に乳頭山。とがった形が目立ってる。山頂の切れ落ちた部分があそこなんだ。
 中央奥には秋田駒ヶ岳。今年まだ行ってないけど、行けるかなぁ・・・
 その左手には笊森山でいいのかな?秋田駒から乳頭の縦走も素晴らしい。


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 そして、岩手山。この時間帯まではすっきり見えていました。
 
 リフト組の多数はあっちへ行ったのかな。
 岩手山を眺めながらカップラーメンで昼食。風が弱くて気持ちいい。


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 急登はなかったけど、意外と距離もあるし、足元も悪く負担となったようで、
右足首の状態がちょっと怪しい。長めに休んでストレッチして下山。



 リフト券を購入し、出発してからよく見ると・・・三ツ石山荘側から無料のバスが
出ている(10/5まで)ことを発見。もっと早くに気が付いていたらよかった。


網張展望リフトパンフレット


 帰りは来た道を戻ります。やっぱり所々泥んこでスリップに注意。
 
 朝は晴れていた空も、だんだんとガスってきました。尾根から下の紅葉が
見ごろですが、曇り気味では見栄えがしませんね。


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 大松倉山への途中で行く時に見つけたアカモノ。
 わずか一輪だけでしたが、ど根性ですね。


20141005_015


 松川温泉からの縦走や周回という登山者もいて、いろんな設定も楽しめる良い
コースだと思いました。所々ある泥んこ道だけがノーサンキューでしたけど。

 今度は松川温泉からや、こっちからの岩手山も狙ってみたい。



三ツ石山のあとは網張温泉2014-10-07 20時24分


 三ツ石山からの下山後はビジターセンター横の網張温泉館\600-へ。
 割引券をもらったので、\500-でした。

 国民休暇村の温泉館は15:00で日帰り終了だったので、こっちに来てみたが、
白濁した硫黄泉がとっても気持ちいい。シャワー完備でシャンプー、ボディー
シャンプーももちろん、露天もあるし、無料の休憩所もあり。

 いやいや、こんなに良いところとは知らなかった。個人的にはかなり上位にランク。
絶対また来たい。実家から来るもありかなぁ。2時間あればぎりぎり来れるか?


網張ビジターセンター



 そして前日はこちらで一泊。雫石の道の駅。あねっこ。
 R46沿いにあり、アクセス抜群。盛岡ICからも道は一本で簡単。

 食堂も20:00まで大丈夫なので遅い到着でも助かる。
 近くにはコンビニも何もないので、早めに必要なものは買っておかないと。
 自動販売機はありますが。


20141005_あねっこ_2


 ここは、敷地内に温泉もあるので、便利。ここも20:30受付までOK。
 この日もたくさんの車が止まってました。


20141005_あねっこ_1

 さすがに寒くなってきて、夜中は5℃くらいで、寝袋だけじゃ厳しい季節となりました。
 深夜に見上げた星空はとってもきれいだった。


 そういえば、今朝10/7には岩手山で初冠雪が観測されたって。
 あっという間に雪の季節かなぁ。

 冬はもう少しゆっくり来てほしいのですが。

月山 装束場経由で姥が岳へ(1)--2014年10月19日--2014-10-20 20時34分


 8:27        ネイチャーセンター  
11:39-12:30  装束場
13:20-13:25  金姥
13:39-14:05  姥が岳
14:48        姥沢駐車場
15:45        ネイチャーセンター


 月山には何度か登っているが、いつも姥沢駐車場からのワンパターン。
 たまには趣向を変えて、違ったコースも歩いてみたい。


 姥沢に行く途中いつも気になっていた、ネイチャーセンターの看板。
 ここから装束場経由のコースを歩いてみることとする。
 昨年の豪雨で橋が壊れているとの地図が貼り出されていて多少不安になるが、
センターの方に伺うと、問題なく行けると。親切にコースマップも頂戴した。


 ネイチャーセンター前に駐車させてもらって出発。


20141019_月山001



20141019_月山002


 石跳川に沿いながら進む道は気持ちいい。
 前回の台風だろうか?すっかり散ってしまっているが、これもまたいい雰囲気。


20141019_月山003

 山頂方面はすっかり紅葉も終わりだろうが、このあたりは今がちょうどいいようだ。


20141019_月山004

 周りの景色にぼけっとしていたのか?コースをミスしてカワクルミコース経由で
戻っていた・・・なんかおかしいなとは思っていたのだが、この橋に出くわして確信。
 こんな大きな橋も流されてしまうのだから、自然の力はやっぱりすごい。


ネイチャーセンター パンフ


20141019_月山005

 結局1時間くらいのロスだろうか、結構戻ってしまった。
 さて、この橋は渡れないので、大きな石伝いに向う岸へ。意外に難なく渡れた。


 そして、再びこの分岐点へ。
 本当はあっちに進むのだった。
 
 でも、この時間ロスが実は幸いだったのかもしれないと、今思うと、
そんな気がしてくる・・・


20141019_月山006


 先に進むと、湯殿山が近くなってくる。
 日差しが当たると色合いがとてもきれい。


20141019_月山007

 石跳川の向う側、湯殿山側の紅葉がとてもきれいで写真を撮りまくる。
 ところが、今見てみると、実際とはずいぶん違う。うーん写真にうまく残すのは難しい。腕なのか、カメラなのか。


20141019_月山008


 エゾアジサイがまだ咲いていた。


20141019_月山009


 ようやく施薬小屋へ到着。ここまで約3時間。やっぱりあの周回分が余分だったな。
 びっくりなことに水道が付いていて、蛇口から水も出る。
 隣にはトイレもあり、もちろん水が出る。手洗いまでできた。いやーびっくり。


20141019_月山010

 ここでは母親とお子さんがカップラーメンで食事中。
 湯殿山の駐車場側から登ってこられたとのこと。

 そばに座らせてもらい、昼食休憩に入る。こちらもカップラーメンですよ。
 どこから?との質問に、福島から、と答えると、私たちもだって、何たる偶然。


 ところで湯殿山の駐車場側はどうなっているのか・・・少し偵察してみた。
 
 はるか下に駐車場が見えるが、かなり急そうな感じ。あちらも紅葉がきれいだな。
 まさか数日前から不明者の捜索がされていることは全然知らなかった。


20141019_月山011


 ブナの森の中静かに歩けるこのコース、姥沢からのコースとは全く雰囲気が違う。
 やっぱり月山、奥深いなぁと実感。


月山 装束場経由で姥が岳へ(2)--2014年10月19日--2014-10-20 21時29分



 さて、休憩を長めにとって施薬小屋を出発。

 
 残雪期の名残なのか、石にピンクテープを巻いたものが所々に見つかる。この天気では踏み後も問題なく、コースを見失う可能性はないと思うが、ガスったらどうだろう。


20141019_月山012


 来た道を振り返ると、湯殿山が小さくなっている。


20141019_月山013


 だんだん、見慣れた月山の景色に近づいてくる。
 意外にもこの後、下山してくる登山者、4~5組とスライドした。


20141019_月山014


 約50分で金姥に到着。意外に長く感じた。
 きつい感じはないが、ずいぶん歩いた感じがする。


20141019_月山015

 柴灯森から牛首、山頂方面を眺める。山頂はガスが多い。
 登山者もポツポツ見える。
 この景色、どの季節も、いつ来ても気持ちいい。


20141019_月山016


 姥が岳へ向かいます。
 おや、ミヤマキンバイが咲いている。今日かな?最近咲いたばかりのようだ。
 葉っぱは紅葉しているのにね。


20141019_月山017

 予想してたより人出は少ない。
 というか時間が遅いからか?すっかり誰も歩いていない。
 動画を撮影しながら歩いてみる。人がいなくて好タイミングだったかも。


20141019_月山018


 姥が岳では10名くらいだろうか、それぞれに休憩中。
 登山者ではない家族連れなどが意外に多い。


 コーヒを飲み、休憩しながら景色を楽しむ。
 左手には湯殿山、真ん中に、さっきまでいた施薬小屋が小さく見える。


20141019_月山019


 姥が岳の山頂看板と月山山頂を一緒に撮影。山頂はやっぱりガスが多い。


20141019_月山020


 リフトを降りて姥沢駐車場でバス時間を確認する。
 来週10/26でリフトも終了。いよいよ冬が近いですね。



 この時期はバスは運行していないようだ。残念。歩いて戻りましょう。
 トイレに立ち寄ってからネイチャーセンターへ戻る。


 ふつうはあまり気が付かないが、姥沢駐車場からリフトへ向かう道の途中、民宿等の建物を過ぎて左手にひっそりと標識が立っている。ここを左に入る。


20141019_月山021

 ここから急な下りが延々と続く。
 車道をわずかに離れただけなのに、一気に自然度が高くなる。

 さすがに他の登山者は見当たらない。周りも薄暗くなってきて少し心配にもなり、
熊鈴を高らかに鳴らして先を急ぐ。


20141019_月山022

 ようやく下りが終わると大門海沼が左手に見える。
 笹が邪魔で全体は良く見渡せない。


20141019_月山023


 姥沢駐車場から約1時間でネイチャーセンターに到着。意外に長かった。


 帰りは道の駅西川に併設の水沢温泉\300-へ

 少しかかとに違和感あり。やっぱり歩きすぎだった。普通に山頂に行くより相当な
距離を歩いたよな、きっと。

 冷水でアイシングして、車に戻ってから秘密兵器、冷えピタをかかとへ貼り付け。
このアイシングが非常に重要。また歩けなくなるとほんとに困るからな。

 冷えピタの効果は抜群で、コストパフォーマンスもグッド。
 
 ここしばらくは軽めにしたほうがよさそうかな。



 次に寄った寒河江の道の駅、チェリーランドで天ぷらそば\570-を食べて帰宅。
 これ、はっきり言って高い。高すぎる。なんだこの値段?

 村山、尾花沢あたりには、おいしいそば店がたくさんあるだけに、これはがっかり。
 しかも使い捨てポリ容器ときてる。他にも全般に高め。観光客目当てだろうが、
個人的には不満いっぱい。かなり印象悪し。もう次はないだろう。



月山 装束場手前での悲しい出来事2014-10-22 20時48分



 ネイチャーセンターで準備中、車が1台到着。そのメンバーが登山準備中なのを見ながら自分が出発。その他には登山の先行者はいなかったと思う。たぶんこのとき、自分が一番先行していたと思う。


 カワクルミコースを間違って進んだことで、自分の順番は入れ替わり、先頭ではなくなっていたのだろう。湯殿山の紅葉に感動しながら進んで行くと前方で登山者が電話をしているのが見えた。


20141019_月山025


 特に気にもせず先を進む。ちょうど石跳川を横切りながら進むあたりだったと思うが、その川の中の石の上に・・・誰かが寝ている?・・・と最初は思ったのだ・・・

 なんでこんなところで寝ころんでいるの?と距離が近くなると、どうも違う。
足元は革靴のようだし・・・登山者らしくないし・・・寝ているわけでもないし、
そして・・・ただ事ではないことを確信した。


 まさか・・・、前方の登山者の方を見ると、まだ電話しているが、自分が手で指さすと
このことを連絡している様子。


 16日だったか17日に湯殿山神社に行った後に行方不明になってる方がいたのだそうだ。どうやら、その方らしい。電話をされていた方に教えてもらった。捜索隊がこちらに向かうとのこと。自分は第二発見者といった感じだろうか。


 電話連絡をされていたグループの方はそこに残り、自分は先へ進んだ。
 せっかくいい気分の登山であったが、何とも複雑な心境であった。


 この後はしばらく写真を撮る気にもならず、いくらか進んでようやく振り返ると、
湯殿山がどっしりと佇んでいた。 


20141019_月山026



 昨日ネットで調べてみたが、やはり亡くなられていたようだ。死因は不明らしい。
 合掌。
 いったい何があったのだろうか?
 あそこ(湯殿山神社)からどうやってここまでやってきたのだろうか?


20141019_月山027




 自分がこんな場面に遭遇するとは想像もしていなかったのだが、やはり自然を軽く考えてはいけないんだなと考えさせられた。



 その時は気が付かなかったのだが、今思うと、コースをミスったのは、じいさんや
ばあさんの霊が守ってくれていたのかもしれないと思う。
 あのまま進んでいれば、恐らく自分が第一発見者となっていたに間違いない。


 そして、このポイントの少し前では、岩を乗り越えるときに、滑りそうだなと思って
いたら、やっぱり滑ってしまい、ひざをすりむいてしまったのだ。こんなことは今まで
なかったことだ。
 何だか、先に行くな、と言われていたのかもしれないな、なんて思う。

 

 いろいろと複雑な思いであるが、今後も安全には気を付けて登山したいと思う。