安達太良山(1699.6m)その1--2011年7月2日--2011-07-03 11時56分


10:26 登山口
11:27 勢至平
12:06 くろがね小屋
13:06 峰の辻
13:38 山頂


 梅雨の最中ということで、週末と天気がかみ合わない。
 この週末はなんとか持ちそうなので、どこに行こうか思案していた。

 ところが目覚めは遅く、遠出は無理。ならば近場でずっとご無沙汰の安達太良山へ
行くこととする。9時過ぎに出発し、土湯峠経由で10時前には安達太良スキー場に到着した。

 すでに車は40-50台程度かな。人気の山ではあるが、それでも週末にしては出足が鈍いようだ。

20110702登山口

 今日はあまり疲れないように後半は秘密兵器もありかな?などと考えながら、支度をして出発。登山コースは明瞭で何の問題もない。途中、旧道と馬車道の2コースが選択できるが、この2コースは何度も交差して続いていく。
20110702登山道スタート

 最初はゲレンデを左に見ながらの登りで少し息が上がる。でもじきに傾斜もなだらかになり、楽なペースで歩ける。

 あまり見頃の花は見当たらなかったが少し高度を上げると、サラサドウダンとウラジロヨウラクが左右にこれでもかといわんばかりにいっぱい。
 
 サラサドウダンといっても色合いが様々あって面白い。
20110702サラサドウダン1

20110702サラサドウダン2

20110702サラサドウダン3

 ウラジロヨウラクもピンクだけじゃなかった。白っぽいのもあるんだ。

 くろがね小屋までは、ほぼこの2つばかりがいやというほど目について、後半は飽き飽きしてしまった。
 
20110702ウラジロヨウラク1

20110702ウラジロヨウラク2

 旧道のほうが自然度は高そうだが、あまり疲れたくなかったので馬車道を選択した。くろがね小屋まで荷物を運べるように車道としても使える(確かそうだったと思う)ので、少し物足りなさはあるもののかなり楽ちんである。

20110702馬車道

 登山開始が遅かったせいか、ほとんど誰とも会わなかったが、くろがね小屋が近くなると徐々ににぎやかになってくる。
 およそ1時間40分程度でくろがね小屋に到着。ここは、本当の源泉。
 本当は入浴したいところですが、ここで入浴したら、もう帰りたくなるよな(笑)ということで、スルー。

 ようやくこのあたりから、ツマトリソウやアカモノなども見られるようになる。
20110702くろがね小屋が見えた

 くろがね小屋までは、楽々ロードでしたが、ここからようやく登山らしい道になりました。峰の辻までのコースにはガレ場もあり、本日のがんばりどころの一つです。
 途中見晴らしの良い場所を見つけて、昼食休憩。
20110702峰の辻までのガレ場

 その先はいったん平坦な道となります。このあたりから花の密度が増してきます。
20110702峰の辻までの登山道

 これがミネズオウかな?ほぼ終了間際のようだ。
 今までもっと大きな木を想像していたので、まったくわからなかった。
 先日不忘山への途中にもあったらしいが、見つけられなかったので、今回見られて
よかった。
20110702これがミネズオウかな?

 そしてアカモノ。
 今が最盛期でしょうか。たくさん見られました。

 イワカガミも一緒に咲いてましたが、写真は少しだけ。昨年天元台経由の西吾妻までのコースで見たイワカガミよりもだいぶ小さくて、案外期待外れの感がある。
20110702アカモノ

 さて初めて見たのがこれ。どうやらオノエランでいいようだ。会津朝日岳で見た
ツバメオモトみたいだけど、小ぶりだし、葉っぱも花も違うなぁと思っていた。
 ここから先、峰の辻から頂上まで、鉄山への岩場などでたくさん見られた。
20110702オノエランですか?

 峰の辻から山頂(左のとんがり)を見上げます。日の丸みたいなペンキがいっぱいあってコースを外れる心配はないだろう。
20110702峰の辻から山頂を見上げる

 ようやく山頂に到着ですが、本当の頂上は後ろの小山の上なんです。
20110702山頂はこの上です

安達太良山(1699.6m)その2--2011年7月2日--2011-07-03 13時34分


13:55 山頂より出発
14:25 鉄山山頂
14:32 鉄山避難小屋
14:42 鉄山避難小屋出発
15:15 再び安達太良山頂下
15:40 仙女平分岐
16:06 ゴンドラ乗り場
16:23 駐車場


 最後に頂上へは梯子を登らねばなりません。
 何か所かあるのですが、どこだったか見つけられず、しばしウロウロ。

 あれ?こんなに怖そうなところだったっけ?と思いつつ、ここを登った。
 逆側に回り込めばもっと簡単なところがあったことに、下りるときに気づいた。
 本日一番の危険個所だったかな?
20110702山頂へのはしご

 ちょっとロッククライミング気味に登ると、頂上に到着。
 先ほど上にいた方々はすでに降りてしまったようで、誰もいない。

 ここの登りで渋滞するのが定番なのに、何ともあっけない。
 ちょっと奥を覗くと、お一人休憩しておられたので少しお話をした。

 高速がすごいことになっているらしい。会社でも少し聞いてはいたが、被災者が無料の制度で、出口が大渋滞。郡山では1時間待ちだったとか。しかもETC使用の一般車もこの無料渋滞の列に巻き込まれて動くに動けないとか。何とも困ったものです。

 今日は天気も微妙で、次々ガスが出るのですが、しばらくして流されて晴れ間ものぞく変わりやすい状況。展望も一瞬の晴れ間を逃さないように、タイミングが重要でした。
ちょうど上にいるときはガスが切れ始めて、そこそこの展望でした。

 ここで引き返そうかとも思いましたが、せっかくなので、鉄山避難小屋まで行ってみることとした。
20110702ここが山頂

 さて、鉄山方面に向かって、この尾根、牛の背~馬の背を行きます。

 すれ違う登山者もさほど多くありません。ほとんどは戻ってくる方ばかりで、これから鉄山方面へ向かう人は皆無。
20110702鉄山方面を望む

 馬の背から沼の平を見下ろします。
 ここは有毒ガスが発生する場所で、現在も立ち入り禁止。
 過去には死者まで出ている。

 今日は風も弱く穏やかですが、いつもは超強風で、この先の尾根を通れないほどの時もあるのだとか。今回はラッキーでしょうか。
20110702沼の平を見下ろす

 しかし、時間がたつにつれ、ガスが濃くなってきた。
 たくさんつけられているペンキ印もボーッとしか見えなくなってきた。

 鉄山避難小屋に到着。
 この時はすっかりガスに覆われてしまった。
20110702鉄山避難小屋の外観

 中はこんな感じ。誰もいなくて貸切です。
 帰りのコースを確認しながら少々休憩。

20110702鉄山避難小屋の中は

 ガスが濃くなっているとうまく戻れるかな、などと心配しながら小屋から外へ出る。
 よかった。また流れて行っている。

 少し戻りながら右手に、磐梯山が望まれた。
 右側に小さく見える小屋は地図によると、しゃくなげの塔のようだ。
 沼尻へのコースはあれを目指すことになるようだ。
20110702磐梯山が見える

 再び、山頂直下を目指す。

 途中もう誰も来ないだろうと思っていたが、鉄山からの岩場で、逆方向へ行く2人とすれ違う。箕輪方向へ縦走するのだろうか?野地温泉から箕輪山を経由で来るのも面白そうだ。

 山頂直下に再び戻って、15時15分。さすがに誰もいない。ずっと先に下山者を1人確認できた。

 時間を気にしながら、下りでも花を見ながら進む。
 イソツツジ。満開といったところか。
20110702イソツツジ

 時間も遅くなってきたので、予定通り?下りには最終兵器を使いましょう。
 目指すはあそこだ。・・・ゴンドラ駅です。

 しかしゴンドラ最終時間の確認を忘れていた。16時が最終だとちとつらいなぁ。
 時間が気になっていたのはこのせい。
 まあ、だめなら歩くこととして、無理せず下る。
20110702秘密兵器ですよ

 こちらもウラジロヨウラクとサラサドウダンがいっぱい。もう飽きるよ~。
 あとは、イワカガミとアカモノが多い。シャクナゲはまだなのか?
 全然花には気が付かなかった。

 あっと。珍しい?白っぽいイワカガミがありました。
20110702白い?イワカガミ

 ゴゼンタチバナ
 
20110702ゴゼンタチバナ

 ツマトリソウ
20110702ツマトリソウ

 薬師岳からのコースもかなり整備されています。
 自分にはこの高さがどうも合わないですが、よく整備されていると思います。
20110702薬師岳への登山道

 さらに下って、仙女平分岐より下のあたりからは、至れり尽くせりみたいな感じで、ここまでの木道ならもう完璧でしょう。このままゴンドラ乗り場まで続いてますよ。
20110702仙女平分岐から先の登山道

 ゴンドラの看板にて最終が16時20分と確認。
 20分程度余裕があるので、薬師岳の見晴らし台まで行ってみる。ゴンドラを使えば、軽装のままでここまでは入れてしまう。ゴンドラ駅から5分くらいかな?

 この上の空がほんとの空です。
 山頂を見返します。だいぶガスがかかってしまいましたが、よい一日でした。
20110702本当の空だったかな?

 ゴンドラに乗って楽々下山。
 駐車場の車も10台以下に減っていました。

 最後は、岳温泉の岳の湯(\300-)にてさっぱりし、近くの食堂にて夕食。
 あとは帰って休むだけ。
 岳温泉にも避難住民がおられるのでした。浪江町のバスが止まってましたね。

 震災と、原発による風評被害で、岳温泉でも廃業やら経営状態の悪化が心配です。
とってもいい温泉なので、みなさん応援してください。 

 岳温泉の測定値も出ていますね。0.2マイクロシーベルト程度ですから、全然平気ですね。

  http://www.dakeonsen.or.jp/