大朝日岳 終始絶景に大感激--2022年7月10日--2022-07-11 23時58分


 4:37         古寺鉱泉
 5:51- 5:59  一服清水
 6:41         三沢清水
 7:06- 7:19  古寺山
 7:56- 8:13  小朝日岳
 9:11- 9:19  銀玉水
 9:49        大朝日避難小屋
10:03-10:11  大朝日岳山頂
10:27-11:09  大朝日避難小屋
11:32-11:43  銀玉水
13:10-13:25  古寺山
13:41-13:44  三沢清水
14:13-14:22  一服清水
15:22         古寺鉱泉



 やっぱり、朝日でヒメサユリを見たい。
 暑くてきついだろうなと思ったのだが、今行かないともう間に合わないだろう。
 ということで、古寺鉱泉から大朝日岳へ。

 暑くなる前に、なるべく標高を上げておこうということで、かつてないほどの
早い時間に出発。

 まずは第一の難関、古寺山を目指す。
 長丁場のこの山は、最初の古寺までをいかに余力をもって登れるかがカギ、と
自分では考えている。

 そこで、最初に持つ水は最小限として、途中の水場で補給する作戦とした。
 初めて来たときは、最初からの急登にダメージが大きかったが、慣れなのか
それほど急な感じはしない。疲れないようにゆっくり歩いているせいかな。

 はじめは樹林帯で高度をグングンとあげていくので、直射日光は避けられて
助かるのだが、風もそれほど吹かず、暑さが体にこたえる。


 まずは第一の水場、一服清水へ。
 冷たい水が気持ちいい。少し勢いが弱いため、水筒を満たすのに時間がかかった。
 そのため、ペットボトル1本と水筒1本分の水で次に向かう。

 
20220710_大朝日岳_001


 途中から稜線が見えだした。
 古寺まではまだあるねぇ。でも青空が出て最高だ。


20220710_大朝日岳_002


 二番目の水場、三沢清水は、この時はまだ水は出ていなかった。
 ここで給水を計画していたのだが、当てが外れた。
 次の銀玉までさっきの2本で間に合うだろうか?少し不安がよぎる。

 山頂が近くなると、きつい登りが続き、あと一歩のあたりで、本日のお目当て、
ヒメサユリが登場。よかった、まだきれいに咲いていてくれた。


20220710_大朝日岳_003


 古寺山に到着し、次に向かう小朝日岳を眺める。
 思ったほど疲れもせず、第一関門クリア。今日は調子がよさそうか?


20220710_大朝日岳_004


 この先は、稜線歩きが続き、きついところもあるけど、景色に力をもらって
歩けます。
 シャクナゲも咲いている。


20220710_大朝日岳_005


 紅サラサドウダンも間に合いました。
 登山道に花弁がたくさん散った場所もありました。


20220710_大朝日岳_006


 振り返ると、月山と、その左にややガスがありますが、鳥海山も見えている。
 いやぁ、素晴らしい。


20220710_大朝日岳_007


 そして、第二の難関、小朝日岳。
 復路で登るよりは、往路で登っておいたほうが楽。
 なかなかの急登ですが、むしろ向こう側への激下りが一苦労。


20220710_大朝日岳_008


 小朝日岳からの眺め。これが素晴らしい。
 正面には左から、大朝日岳と中岳から寒江山方面まで快晴。
 そして、大朝日はまだまだ遠いね。



20220710_大朝日岳_009


 さらに右側に目をやると、以東岳までクッキリ快晴で、最高。


20220710_大朝日岳_010


 肉眼では、吾妻、磐梯山もしっかり見えていたが、写真にすると磐梯山は
ちょっと怪しいか・・・


20220710_大朝日岳_011


 ここでもおやつで休憩。今日はこの団子をつまんでエネルギー補給。

 休憩していると、昨日避難小屋に泊まって下山中のソロ男性がやってきて、
しばしお話。聞くと、岐阜からとのことで、百名山に挑戦中。北から南下中で、
ここに来る前は鳥海山だったと。

 アルプスの話を興味深く聞かせていただいたり、東北の山の話をしたり、
すっかり話し込んでしまいました。でも、これでまた、力がわきました。


20220710_大朝日岳_012


 小朝日岳の下りでもヒメです。
 すっかり終了のものも多かったんですが、こんなに見れれば十分です。


20220710_大朝日岳_013


 熊越のあたりを過ぎるとだいぶ快適な道が続き、大朝日を見ながらの歩きで、
幸せです。この辺りずっと、ヒメサユリロードですが、ほとんど終了しかかって、
写真を撮るにはちょっと残念な感じ。所々で咲き残っている花を見つけながら
撮影。


20220710_大朝日岳_014


 そして銀玉水へ到着。ここの水が最高にうまい。冷たい。
 2本の水でどうにかここまで間に合った。
 ここで3本分水を汲んで山頂へ。


20220710_大朝日岳_015


 銀玉水の上の登りが第三の難関。
 石の階段までは大丈夫だが、その先の急登が最後の試練。
 ここも無理せずゆっくりと進みます。
 歩きにくい石ゴロの斜面を登り終えれば、


20220710_大朝日岳_016


 いよいよ避難小屋までのビクトリーロード。
 ここまでくればあと少し。


20220710_大朝日岳_017


 小屋前はハクサンフウロが咲いていました。


20220710_大朝日岳_018


 小屋前にザックをデポして、山頂へ向かいましょう。
 中岳からずっと以東岳へとつながる縦走路がここから始まります。
 いい眺めです。何度来ても素晴らしい。


20220710_大朝日岳_019


 およそ3年ぶりの山頂に到着です。
 こんなに快晴の山頂に来れて幸せです。


20220710_大朝日岳_020


 祝瓶山へと続く縦走路。後ろの飯豊連峰の存在感がすごい。
 いずれ、祝瓶山にも行ってみたいな。


20220710_大朝日岳_021


 本日歩いてきた稜線。
 真ん中の大きな山が小朝日岳。ずっと奥には月山。
 どの方角を見てもくっきりと見渡せて、今日は最高です。


20220710_大朝日岳_022


 景色も素晴らしいですが、花もたくさん。
 オノエラン。
 ゆっくり探せば、もっと咲いているんだろうけど、余裕がない・・・


20220710_大朝日岳_023


 コケモモもある。


20220710_大朝日岳_024


 ヨツバシオガマ。
 ミヤマウスユキソウもいっぱいあったけど、これも終盤でした。


20220710_大朝日岳_025


 小屋前のベンチで、お湯を沸かして、カップラーメンとおにぎりで少し早い昼食。
 その間も次々と登山者が行き交います。
 今日は皆さん暑さに参っているけど、この景色には感激でしたね。

 日暮沢から周回している登山者も結構いました。
 歩いてみたいコースですが、20kmを越える距離はちょっと厳しいなぁ。
 
 帰りも長丁場なので、小屋前の景色を写真に収めて、下山します。


20220710_大朝日岳_026



20220710_大朝日岳_027


 まずは、銀玉水まで降りてきました。
 ここでサイダーを冷やして、乾杯。冷え冷えで、うまい。


20220710_大朝日岳_028


 障子ヶ岳のトンガリが目立ちます。先月は向こうからこっちを見てたな。


20220710_大朝日岳_029


 帰り道、何度も振り返ります。
 本当に今日は最高だ!


20220710_大朝日岳_030


 帰りもここは難関の小朝日岳。
 こっちから見る小朝日は存在感がすごい。


20220710_大朝日岳_031


 今朝登っているので、帰りはこの上の標柱から左の巻道へ。
 このまままっすぐは、小朝日への登りで、これはかなりきついよ。


20220710_大朝日岳_032


 巻道は途中、倒木や崖崩れがあり、案外大変でした。
 気温も上がり、暑さにやられて、ようやく古寺が近づきました。


20220710_大朝日岳_033


 登山道すぐそばに見られたニッコウキスゲ。
 斜面にはそこそこ咲いていた。


20220710_大朝日岳_034


 古寺に到着し、大朝日を眺めて休憩。
 これで稜線ともお別れです。


20220710_大朝日岳_035


 今朝は出ていなかった三沢清水ですが、ちょうどこのタイミングで水が開通した
ばかりで、何といいタイミング。登山道整備の皆さんの仕事に感謝です。

 この先も暑さとの戦い。この時間は吹き込む風も生ぬるい感じで、水を飲み
ながら、辛抱が続きます。

 ようやく、一服清水に着いたら、ここで最後の給水をして、最後の下り。
 汗だくになりながら、ようやく無事に下山。

 最後は、いつもの大井沢の湯ったり館(\300-)で、汗を流して、さっぱり。
 その後は、道の駅のにしかわと寒河江に寄りながら帰宅。
 
 夏の大朝日。何とか登ることができた。
 しかもこんなに快晴のタイミングで行けたのは幸せ。
 やっぱり、朝日、好きだなぁ。


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