秋田駒ヶ岳--2020年3月29日--2020-03-30 11時07分


 年度末、休暇も余裕があり、天気も東北北部はよさそうなので、実家に寄って、
秋田駒ヶ岳に行くことにした。3日の休みが確保できれば1日目と3日目は移動、
中日は登山と、余裕をもって行動できる。






 8:07         アルパこまくさ駐車場
10:09-10:42  八合目
11:27         阿弥陀池避難小屋
11:47-12:?   男女岳
12:19-12:47  阿弥陀池避難小屋(昼食)
13:23-13:39  八合目
14:55        
15:33         アルパこまくさ駐車場


 2年前、入院中の病院から眺めていた秋田駒。残雪期に行こうと思い続けて
ようやく実現できる。朝のアルパこまくさ駐車場にはBCや登山と思われる方々が
めいめいに準備中。BCスキーヤーばかりかと思っていたが、意外に登山スタイルの方も多いようだった。

 写真の向かって左側の少し小高い丘の上からスタート。


20200329秋田駒ケ岳_001


 冬のコースは初なので、先行者やトレースを頼りに進む。快晴とはいかないが
まずまずの天気で、周りの視界は十分で不安はない。

 正面には男女岳と男岳が見えている。
 今回サングラスを忘れてしまい、本当なら快晴がうれしいけど、この天気で
案外助かった面もある。


20200329秋田駒ケ岳_002


 途中から、八合目に向かう道路と交差しながらの行程となり、カーブミラーが
目印になる。ショートカットは好きなようにできるが、高低差をなるべく少なく
進むにはセンスが必要と思った。

ところが、これが最大の落とし穴で、最後に痛い目にあうこととなる。


20200329秋田駒ケ岳_003


 ようやく八合目に到着。ここまでも意外に大変だった。


20200329秋田駒ケ岳_004


 振り返って、看板の後ろには、真っ白い森吉山。
 樹氷の時期に行ってみたいのだが、まだかなわず。

 ここではトイレが利用できるのでありがたい。


20200329秋田駒ケ岳_005


 ここで、早めの昼食1回目。
 この先のコースなど確認しながら、長めに休憩を取り出発。

 先行者の後を追い、少し急な尾根コースを進む。歩いてきたコースを振り返る。
所々にアイスがあり、注意が必要だが、スノーシューで問題なかった。


20200329秋田駒ケ岳_006


 この先が少し厄介そうだが、左手には目標の阿弥陀池避難小屋が見えだした。
 このままトラバースも考えたが、かなり急だし、アイスがあると怖いので、そのまま
尾根を進むことにする。


20200329秋田駒ケ岳_007


 コース上はすでに土が出ている部分もあるが、右側は崖になっているので、
あまり右に寄りすぎず、少しだけ土の上を進んで切り抜ける。


20200329秋田駒ケ岳_008


 右手には、男女岳がずっと眺められる。
 最短コースはこのまま右手に進み、直登するらしいが、急なのが明らか。
 BCスキーヤーなどはみんなこのコース取りでした。
 でも、体力が持つかな?の不安もよぎり、いったん阿弥陀池避難小屋へ。


20200329秋田駒ケ岳_009


 避難小屋について、リュックを下ろす。ここまでも相当疲労したが、これなら
全然楽そうだ。
 ということで、リュックをデポして最小限の荷物で男女岳へ向かう。
 この時点でもシャツ1枚に腕まくり姿に、スライドしたおじさんに、変な目で見られ
てた気がする。


20200329秋田駒ケ岳_010


 夏道の一部はすでに雪がなくなっており、向かって左の阿弥陀池側から
回り込むように進む。右もきついが、こっちもきつい。
 ゆっくりゆっくり慎重に進む。下はややアイスバーンもあるが、スノーシューでも
OKだった。


20200329秋田駒ケ岳_011


 途中男岳を見ると、小さく白い鳥海山が浮かんでおり、これはうれしい。


20200329秋田駒ケ岳_012


 東方向には湯森、笊森、乳頭までの縦走路に、一番奥には岩手山。
 うっすらと縦走路が浮かび上がっている。


20200329秋田駒ケ岳_013


 岩手山をアップで。白さで迫力があります。


20200329秋田駒ケ岳_014


 ようやく山頂。
 ここはスノーシューを外さないと歩けないが、ここが一番危険だった。
 雪がないかわり、下はガチガチの氷。ここで歩くのが一番神経を使った。


20200329秋田駒ケ岳_015


 男岳と田沢湖。
 避難小屋へ下る途中で、2名の登山者が男岳へ向かわれたのを確認したが、
その他には見なかった気がする。


20200329秋田駒ケ岳_016


 奥羽山脈方面。和賀岳、真昼山、女神山などが見えているはず。
 右下の女岳は地熱が高く、水蒸気も上がっており、山肌はすっかり黒い。


20200329秋田駒ケ岳_017


 山頂より、阿弥陀池と避難小屋方面を見下ろす。一部夏道が出ている。
 全体に白いから高低差が分かりにくいが、かなりの高度感だった。
 BCスキーヤーやボーダーはここからドロップするのですが、最高でしょうね。
 アイスバーンで怖いと言ってましたけど。
 スキーやボードがあったら滑りたいけど、持ってくるのが大変だ。


20200329秋田駒ケ岳_018


 さて、昼食本番は阿弥陀池避難小屋で。
 入口に張り紙があり、入れないと思い外で休憩としたが、今、写真を見ると
梯子が映ってることに気が付いた。ここも上から入るんだな、きっと。

 お湯を沸かしてカップラーメンのつもりが、ガスがわずかとなっており、沸騰
させることができず、ガックリ。

 スキーやボードならあっという間に下れますが、まだ歩きが残っているので
そこそこの休憩で出発です。
 帰りは来た時の尾根とは別に谷コースを進みましたが、途中からこの尾根に
トラバースするポイントが分からず、近くを滑るボーダーに教えてもらい、無事
八合目まで帰還。ここまでは何の問題もなかった。


 今回の問題はこの後。
 カーブミラーを目印にあちこちショートカットはいいが調子に乗りすぎて
コースを外れ、尾根を1本いや2本か?間違えたらしい。

 途中、スキーのトレースもあり、行けるだろうと安易に考えていたら、
明らかに様相が違う。左右に沢があるし、明らかに人間じゃない足跡もある。
しかも結構でかいとなると、あれか。もう早くも冬眠から目覚めたか。
何度か足跡を目撃する羽目になり、ちょっとビビる。

 方向はわかっているので、あまり沢に近づかないようにしながら標高をどんどん
下げる。途中は最悪の事態も頭をよぎり結構焦ったが、ピンクテープが巻きつけ
られた木も見つかったので、林業関係者の入山もあることが分かり安心でき、
だいぶ下に道路らしきものが見えてきたのでそこに向かって沢に沿って下ると
ダムの工事現場にぶつかった。

 あとから地図を見ると、片倉沢と赤倉沢の間を降りてきたようだ。
 いずれにせよ、無事戻れてホッとした。


20200329秋田駒ケ岳_019


 この時点で、ここがどこかはわかっていない。このまま工事道路を下って
道路に出ると、赤倉沢橋の横だった。乳頭路線の道路の看板が目に入ったので
あとは歩いて戻れる。

 道路を歩いてアルパこまくさまで戻ると、すっかり快晴の青空をバックに
駒ケ岳がくっきり。もう少し早く晴れてほしかったなぁ。


20200329秋田駒ケ岳_020


 すっかり車もいなくなった駐車場で、後始末をしながら、無事だったことに感謝。
 やはり安易に考えすぎるのは危険。今まではわかりやすいコースが多かった
ので甘く考えていたかもしれない。今後の教訓としなくては。

 最後は水沢温泉(\600-)で汗を流す。しばらくぶりで訪問したが、やっぱり最高。
個人的にベストスリーからは外せない、大好きな温泉。新型コロナの影響か?
意外にお客も少なく、ゆっくり入れてよかった。

 3/30に福島への帰り道、鳥海山に焼石、栗駒と白さが目に付く。
 桜も開花しすっかり春本番も近いが、まだまだ雪山にも行けそうだ。


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